空まち理論
6月12日9時40分
私たちの住んでいる街も、梅雨入りをした。
「ああ、また雨か。六月病になりそう。」
「なにそれ、五月病じゃなくて?」
「うん、毎日雨ばっかりで憂鬱になっちゃうの。」
なにそれと言いながら親友の美優が大きいくちをあけて笑う。それにつられなぜか私も笑ってしまう。
「最近、真心笑うようになったよね。」
急に真剣な顔してそんな言うことを言うから驚く。
「え、そうかな?」
「あ~これかぁ」
そう言って小指を立てる美優は実におじさんくさい。
「おやじかよ」
また、二人の笑い声が響く。教室は今、十分休憩だから、目立つこともないのだが。
「あ、でも
「でも?」
私たちの住んでいる街も、梅雨入りをした。
「ああ、また雨か。六月病になりそう。」
「なにそれ、五月病じゃなくて?」
「うん、毎日雨ばっかりで憂鬱になっちゃうの。」
なにそれと言いながら親友の美優が大きいくちをあけて笑う。それにつられなぜか私も笑ってしまう。
「最近、真心笑うようになったよね。」
急に真剣な顔してそんな言うことを言うから驚く。
「え、そうかな?」
「あ~これかぁ」
そう言って小指を立てる美優は実におじさんくさい。
「おやじかよ」
また、二人の笑い声が響く。教室は今、十分休憩だから、目立つこともないのだが。
「あ、でも
「でも?」