空まち理論
6月12日19時30分
トイレから出ると、お風呂からちょうどあがったてきた翔とはちあわせになった。
「あ、真心ちゃん。」
そういうと翔はニコッと微笑む。まだ乾ききってない髪のせいなのかいつもより雰囲気が違って見えて。なぜかキュンとしてしまう。昼間、美優に言われたことを思い出す。
「好きになってしまったとか?」
(いや、ない、違う、たぶん)
昼間と違ってなぜか確信がもてない。
(本当に、好きに?)
「真心ちゃ~ん?」
「あ、ごめん、考え事してた。」
「あ~、風呂上がりの僕がかっこよく見えたとか?」
図星だ。なんでこういうときにかぎってあてちゃうんだよ。顔がどんどん赤くなっていくのがわかる。ばれないようにと必死になって顔をそらそうとするが、時すでに遅し、
「え、図星。」
そういってにやにやする翔。ああ、翔ってこういうとこもあるのか。なんか、自分だけが赤くなって恥ずかしい。
「ご飯よ~」
寮母さんの声が聞こえる。
「は~い」
そう言って私の前を通る翔の耳は真っ赤だった。
(なんだ、翔だって)
少しだけ笑みがこぼれた。
トイレから出ると、お風呂からちょうどあがったてきた翔とはちあわせになった。
「あ、真心ちゃん。」
そういうと翔はニコッと微笑む。まだ乾ききってない髪のせいなのかいつもより雰囲気が違って見えて。なぜかキュンとしてしまう。昼間、美優に言われたことを思い出す。
「好きになってしまったとか?」
(いや、ない、違う、たぶん)
昼間と違ってなぜか確信がもてない。
(本当に、好きに?)
「真心ちゃ~ん?」
「あ、ごめん、考え事してた。」
「あ~、風呂上がりの僕がかっこよく見えたとか?」
図星だ。なんでこういうときにかぎってあてちゃうんだよ。顔がどんどん赤くなっていくのがわかる。ばれないようにと必死になって顔をそらそうとするが、時すでに遅し、
「え、図星。」
そういってにやにやする翔。ああ、翔ってこういうとこもあるのか。なんか、自分だけが赤くなって恥ずかしい。
「ご飯よ~」
寮母さんの声が聞こえる。
「は~い」
そう言って私の前を通る翔の耳は真っ赤だった。
(なんだ、翔だって)
少しだけ笑みがこぼれた。