みんな自分より、可哀想じゃない。【青・超短編 シュウ小説】
外は寒かったけど、義兄の嬉しげな笑みを想像すると、制服姿なのに寒さがぶっ飛んだ。

なんの話をしようか?
にやける。
つまらないとレッテルはられたエピソードをぐるぐる思考しながら歩道橋を渡った。

歩行者専用の坂道を上がりきると、義兄達のマンションの建物が見える。
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