初恋のクローバー


「部活お疲れ様!休日も頑張ってるね」


「うん。新人戦も近いから、気合い入ってるんだ」


「大変だと思うけど頑張ってね!埼玉から応援してる!」


「あはは、ありがとう。いつもより頑張れそうだよ」


「へへっ、よかった!本当はそっちに行って応援したかったんだけど、ちょうどその日は入院してるおばあちゃんに会いに行く約束が入ってて……」


「気持ちだけで充分嬉しいから、気にしないで。そっちの新人戦はいつあるの?確か、幼なじみが出るんだよね?」


「そうそう、28日だったかな?見に来てくれってうるさいんだよね〜」


「見に行かないの?」


「行かないっ。めんどくさいし、応援するとテンション上がってさらにうるさくなるから」


「あはは、せっかく幼なじみの頑張る姿が見れるのに。女子同士の幼なじみってみんなそうなのかな?」


「えっ…?あ、言ってなかったっけ?私の幼なじみは男だよ」


「ぇえっ!?」


「ヒロっていうの。幼稚園からの腐れ縁」


「そ、そうだったんだ……ずっと女子だと思ってた……」


「あはは、ごめんね────」

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