拝啓 茉白、愛しい君に花束を。
ついて行った先は定番の体育館裏。

「なぁ茉白…」

「な、なに?」

ふらりと振り返った拓真はあり得ないくらい恐ろしい顔をしていて。

「俺だけ茉白を独り占めするのはずるいって思ったんだよ。」

「え……?」

なに言ってるの…?



「おいおい拓真ぁー」
「ほんとに良いのかよぉ?」

ぞろぞろと男の人が4人。

「さっさと終わらせろよ~」

「よっしゃ、はじめるか、まーしーろーチャン。」

じりじり近づいてくる男4人に体が動かない。

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