拝啓 茉白、愛しい君に花束を。

心は中途半端な色で。

コンコンコン……

「茉白様、朝ご飯が出来上がっております。一階へお越しください。」


「ん、………わかった、」


眩しい朝日と使用人の声で目覚めた。


眠っ…


身体を叩き起こして、ベッドから抜け出す。

「今日から学校か…」


中3になって、初めての夏休みが過ぎて、
今日から新学期。

あの事件があってから、もう一年は過ぎた。

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