拝啓 茉白、愛しい君に花束を。
拓真と莉奈が付き合ってから、2ヶ月がたった夏の日。


莉奈は吹奏楽部で、部活に行っていた。

私はバスケ部だけど、その日は顧問の都合上で休みで。


ゆっくり、帰りの準備をしていると、



コンコン



教室のドアをノックする音がして。

振り向くとそこには


「……拓真?」

莉奈の彼氏がいた。

部活は、なんて聞かなくても分かる。


「やぁ、茉白。久しぶり?かな」


「…久しぶりかな」


付き合ってからはあまり関わって無かったから。
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