拝啓 茉白、愛しい君に花束を。
「茉白さぁ、俺がなんで莉奈と付き合ってるか分かる?」

ジリジリ歩いてくる拓真は長身で見上げなければ顔が見えない。


「っ、来ちゃダメ…」


拓真の瞳はギラギラしていて、私の脳は危険信号を出している。


「理由はね…茉白に近づくためだよ。」


随分と距離を近づかれてしまった。

「な、何言ってるの…」


ガチャッ…

手首を掴まれ机に倒される。


「なぁ、茉白……」


「な、何するの……離してっ!」


男女の差ってこの事だ。




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