包み愛~あなたの胸で眠らせて~
それにしても、やっと逢えたことが本当に嬉しい。ずっとまた会いたいと思っていた人に会えたことは嬉しい。
しかも、同じマンションで同じ職場だ。この偶然は運命なのかとつい浮かれてしまう。
軽い足取りでマンションに入り、いつものようにポストを覗いていると、足音が近付いてきて止まった。
振り向くと、そこには広海くん。
「お、お疲れ様です」
ずっと考えていた人が現れて思わず動揺してしまい、声が上擦る。
「お疲れ様です」
「あの! もしかして、今帰りですか? 遅いんですね」
「そうですね。今日は忙しかったので」
彼も同じようにポストを確認して、まだ話したくて止まっている私を置いて先に歩いていく。
「帰らないんですか?」
「あ、いえ。帰ります!」
エレベーターのボタンを押した彼は動かない私を不思議そうに見た。ハッとして小走りで私もエレベーターの前に行く。
話をするなら今がいい機会かもしれない。
「片瀬さんはいつからここに住んでいるんですか?」
「去年からです」
「そうなんですね。どうぞ」
「ありがとうございます」
しかも、同じマンションで同じ職場だ。この偶然は運命なのかとつい浮かれてしまう。
軽い足取りでマンションに入り、いつものようにポストを覗いていると、足音が近付いてきて止まった。
振り向くと、そこには広海くん。
「お、お疲れ様です」
ずっと考えていた人が現れて思わず動揺してしまい、声が上擦る。
「お疲れ様です」
「あの! もしかして、今帰りですか? 遅いんですね」
「そうですね。今日は忙しかったので」
彼も同じようにポストを確認して、まだ話したくて止まっている私を置いて先に歩いていく。
「帰らないんですか?」
「あ、いえ。帰ります!」
エレベーターのボタンを押した彼は動かない私を不思議そうに見た。ハッとして小走りで私もエレベーターの前に行く。
話をするなら今がいい機会かもしれない。
「片瀬さんはいつからここに住んでいるんですか?」
「去年からです」
「そうなんですね。どうぞ」
「ありがとうございます」