包み愛~あなたの胸で眠らせて~
堀田くんの隣には主任が移動してきて、同じ大学出身ということでここでも話が弾んでいた。
その盛り上がりを横目で見て、私は腰を上げた。
トイレに行き、鏡で顔色を確認。あまりアルコールに強くないから飲みすぎないよう注意していた。
うん、大丈夫。
顔色は変わっていないし、足取りもしっかりしている。
部屋に戻って池永さんに目を向けると、彼は赤い顔をしていた。彼もお酒に弱いのかな?
そんなことを思っていると私の隣に立った男性社員が私の視線の先を辿ったのか、同じように池永さんを見て意外そうに話す。
「珍しく池永が酔ってるみたいだな」
「珍しいんですか?」
「今まで酔ったところを見たことないからね。あ、俺あっち行くから、ちょっと見てやって」
「はい……」
見てやってと言われましても……少々困りながら、頼まれたから行くだけだと自分に言い訳をして池永さんの隣にそっと座る。
「池永さん、大丈夫ですか?」
「ん? あー、酔ってるのかな。頭がボーッとするし、顔が熱い……」
「顔、赤いですね」
「赤い? 俺、赤くなることあるんだ……」
その盛り上がりを横目で見て、私は腰を上げた。
トイレに行き、鏡で顔色を確認。あまりアルコールに強くないから飲みすぎないよう注意していた。
うん、大丈夫。
顔色は変わっていないし、足取りもしっかりしている。
部屋に戻って池永さんに目を向けると、彼は赤い顔をしていた。彼もお酒に弱いのかな?
そんなことを思っていると私の隣に立った男性社員が私の視線の先を辿ったのか、同じように池永さんを見て意外そうに話す。
「珍しく池永が酔ってるみたいだな」
「珍しいんですか?」
「今まで酔ったところを見たことないからね。あ、俺あっち行くから、ちょっと見てやって」
「はい……」
見てやってと言われましても……少々困りながら、頼まれたから行くだけだと自分に言い訳をして池永さんの隣にそっと座る。
「池永さん、大丈夫ですか?」
「ん? あー、酔ってるのかな。頭がボーッとするし、顔が熱い……」
「顔、赤いですね」
「赤い? 俺、赤くなることあるんだ……」