包み愛~あなたの胸で眠らせて~
「おはようございます。この前はありがとうございました」
「いいえ。もう大丈夫ですか?」
「はい、ゆっくり休んだので元気になりました」
「良かったです」
口調も表情もいつもの広海くんだ。元気になったことには安心するが、他人行儀な話し方に戻っていることに寂しさを感じる。
昔のように近付けたと思ったのに、また離れた。会社だからなのかな。
それだけではないようにも思えるけど。広海くんの胸の内が分からないから、どう判断したらいいのか戸惑う。
「急で申し訳ないのですが、明日から出張になってしまいましたので、チケットの手配をお願いしてもいいですか?」
「はい」
「手配の仕方、知っていますか?」
「引継ぎ書にあるので、それを見ながらやってみます」
「不明な点があったら、聞いてください。あと、課長も一緒に行くので、のちほど申請書を渡されると思います。そちらもよろしくお願いします」
「はい」と返事をして、広海くんから渡された出張申請書にざっと目を通し、行き先と交通手段を確認する。
ニューヨーク?
「いいえ。もう大丈夫ですか?」
「はい、ゆっくり休んだので元気になりました」
「良かったです」
口調も表情もいつもの広海くんだ。元気になったことには安心するが、他人行儀な話し方に戻っていることに寂しさを感じる。
昔のように近付けたと思ったのに、また離れた。会社だからなのかな。
それだけではないようにも思えるけど。広海くんの胸の内が分からないから、どう判断したらいいのか戸惑う。
「急で申し訳ないのですが、明日から出張になってしまいましたので、チケットの手配をお願いしてもいいですか?」
「はい」
「手配の仕方、知っていますか?」
「引継ぎ書にあるので、それを見ながらやってみます」
「不明な点があったら、聞いてください。あと、課長も一緒に行くので、のちほど申請書を渡されると思います。そちらもよろしくお願いします」
「はい」と返事をして、広海くんから渡された出張申請書にざっと目を通し、行き先と交通手段を確認する。
ニューヨーク?