包み愛~あなたの胸で眠らせて~
「広海くん」と呼ぶと彼は肩を揺らして、ランプのついた中のひとつのボタンを押す。落ちたペットボトルを取り出してから、こちらに顔を向けた。
私を見る目がどことなく冷たいように思えて、一瞬怯んでしまいそうになる。
「えっと、先ほどの申請書、出してきたよ。チケットは総務課の人が広海くんに届けに来るって」
「ありがとうございます。助かりました」
「あの、広海くん」
「片瀬さんもなにか飲みます? お好きなのを押してください」
「えっ? あ、はい」
広海くんが素早くお金を投入して、場所を開けたので素早くボタンを押した。数秒で選んだのはリンゴジュース。
広海くんが手にしてるペットボトルの緑茶に比べたら、子供っぽいチョイスだ。もう少し考えてから押せば良かったかも。
「ありがとうございます」と伝えて、取り出す。
「この前のお礼にもならないものだけど……あ、タクシー代、出してくれましたよね。払います」
「いえ、いいです。私も乗っていましたし、同じ場所なので気にしないでください」
私を見る目がどことなく冷たいように思えて、一瞬怯んでしまいそうになる。
「えっと、先ほどの申請書、出してきたよ。チケットは総務課の人が広海くんに届けに来るって」
「ありがとうございます。助かりました」
「あの、広海くん」
「片瀬さんもなにか飲みます? お好きなのを押してください」
「えっ? あ、はい」
広海くんが素早くお金を投入して、場所を開けたので素早くボタンを押した。数秒で選んだのはリンゴジュース。
広海くんが手にしてるペットボトルの緑茶に比べたら、子供っぽいチョイスだ。もう少し考えてから押せば良かったかも。
「ありがとうございます」と伝えて、取り出す。
「この前のお礼にもならないものだけど……あ、タクシー代、出してくれましたよね。払います」
「いえ、いいです。私も乗っていましたし、同じ場所なので気にしないでください」