包み愛~あなたの胸で眠らせて~
「広海くん、お昼は? 私、サンドイッチ買ってくるけど、ついでに買ってこようか?」
「え? ああ……」
「あ、ごめんなさい……。いらなかった?」
険しい顔を向けるから、余計なお世話だったかなと財布を胸元で握りしめた。彼は時間を確認して、口を開く。昼休みになっていたことに気付いていなかったようだ。
「はい、いらないです」
「でも、お昼ご飯はどうするの?」
「気にしなくていいから、片瀬さんは早く行って」
「でも」
いらないと言われても食べないでどうするのか気になってしまった。余計なお世話だったかもと思ったけど、引き下がれない。
食べないつもりなのだろうか。そうだとしたら体によくないから。
広海くんは顎に手を当てて、私を真っ直ぐ見てきた。
「何度も言わせないでください。やりたいことがあって残っているので、邪魔しないもらえませんか」
「あ、ごめんなさい」
引き下がらない私に嫌気がさしたようだった。ハッキリ邪魔と言われて、心がずんと重くなった。何で1度断られた時にすぐ離れなかったのか。
「え? ああ……」
「あ、ごめんなさい……。いらなかった?」
険しい顔を向けるから、余計なお世話だったかなと財布を胸元で握りしめた。彼は時間を確認して、口を開く。昼休みになっていたことに気付いていなかったようだ。
「はい、いらないです」
「でも、お昼ご飯はどうするの?」
「気にしなくていいから、片瀬さんは早く行って」
「でも」
いらないと言われても食べないでどうするのか気になってしまった。余計なお世話だったかもと思ったけど、引き下がれない。
食べないつもりなのだろうか。そうだとしたら体によくないから。
広海くんは顎に手を当てて、私を真っ直ぐ見てきた。
「何度も言わせないでください。やりたいことがあって残っているので、邪魔しないもらえませんか」
「あ、ごめんなさい」
引き下がらない私に嫌気がさしたようだった。ハッキリ邪魔と言われて、心がずんと重くなった。何で1度断られた時にすぐ離れなかったのか。