包み愛~あなたの胸で眠らせて~
いつまでも注目の的になりたくはないから、とりあえずこの場から早く去りたかった。
エレベーターで1階に降りて、重い足を踏み出すが、ここで思わぬ助けが入った。堀田くんの同期の人、二人がエントランスで話していて堀田くんを食事に誘ったのだ。
堀田くんは「ちょうど良かった」と躊躇うことなく誘いにのった。
私は、みんなに挨拶した。
「じゃ、私は帰ります」
「はい、お疲れ様でした!」
ホッとして先にオフィスを出る。
堀田くんが私を誘ったのには、深い意味はなかったのだろう。
たまたま同じように帰ろうとしていた私が目に入っただけのこと。それほど身構える必要はなかったかもしれないけど、あまりオフィス外で親しくはしたくない。
なんだか疲れた1日だった。
余計なことばかり考えてしまったからだけど。
マンションに着いて、奥にある広海くんの部屋を見る。もちろん彼はまだ帰っていない。あの部屋に一人で住んでいるのか、父親と住んでいるのかまだ確認していない。
中の様子は分からないけど、今部屋には誰もいないように思える。
家に入ると湊人がソファに座り、お行儀悪く足をテーブルにあげていた。
エレベーターで1階に降りて、重い足を踏み出すが、ここで思わぬ助けが入った。堀田くんの同期の人、二人がエントランスで話していて堀田くんを食事に誘ったのだ。
堀田くんは「ちょうど良かった」と躊躇うことなく誘いにのった。
私は、みんなに挨拶した。
「じゃ、私は帰ります」
「はい、お疲れ様でした!」
ホッとして先にオフィスを出る。
堀田くんが私を誘ったのには、深い意味はなかったのだろう。
たまたま同じように帰ろうとしていた私が目に入っただけのこと。それほど身構える必要はなかったかもしれないけど、あまりオフィス外で親しくはしたくない。
なんだか疲れた1日だった。
余計なことばかり考えてしまったからだけど。
マンションに着いて、奥にある広海くんの部屋を見る。もちろん彼はまだ帰っていない。あの部屋に一人で住んでいるのか、父親と住んでいるのかまだ確認していない。
中の様子は分からないけど、今部屋には誰もいないように思える。
家に入ると湊人がソファに座り、お行儀悪く足をテーブルにあげていた。