包み愛~あなたの胸で眠らせて~
変えた話題に堀田くんが答えてくれた。
「俺は大学生の時から一人暮らしなんで、簡単なものなら出来ますよ」
星野さんが興味深そうに耳を傾ける。
「簡単なものって、例えば? 得意料理あります?」
「焼くか炒めるかばかりなんですけどね。料理と言えるものではないですけど、チャーハンが得意で友だちにもうまいと言われたことがあります」
「チャーハン! 堀田さんが作るチャーハン、食べてみたいです。今度食べさせてくださいよ」
どこで食べさせてもらうのだろうと素朴な疑問が生まれたけど、堀田くんは「いいですよ!」と即答していた。
星野さんは「楽しみです」と喜んで、堀田さんから広海くんへと視線を移す。
「池永さんは料理されるんですか?」
「うん、まあ、する」
「得意料理はあります?」
「特にない」
簡単な返事にさすがの星野さんも会話を続けるのを諦めたようで、また堀田くんに話し掛けていた。二人は料理の話からインテリアの話へと変わってもなお盛り上がっている。
私は相槌を打つくらいしか参加できていないが、二人の話を聞くのは楽しかった。
「あのさ」
「俺は大学生の時から一人暮らしなんで、簡単なものなら出来ますよ」
星野さんが興味深そうに耳を傾ける。
「簡単なものって、例えば? 得意料理あります?」
「焼くか炒めるかばかりなんですけどね。料理と言えるものではないですけど、チャーハンが得意で友だちにもうまいと言われたことがあります」
「チャーハン! 堀田さんが作るチャーハン、食べてみたいです。今度食べさせてくださいよ」
どこで食べさせてもらうのだろうと素朴な疑問が生まれたけど、堀田くんは「いいですよ!」と即答していた。
星野さんは「楽しみです」と喜んで、堀田さんから広海くんへと視線を移す。
「池永さんは料理されるんですか?」
「うん、まあ、する」
「得意料理はあります?」
「特にない」
簡単な返事にさすがの星野さんも会話を続けるのを諦めたようで、また堀田くんに話し掛けていた。二人は料理の話からインテリアの話へと変わってもなお盛り上がっている。
私は相槌を打つくらいしか参加できていないが、二人の話を聞くのは楽しかった。
「あのさ」