いつかの空ーー 君と ーー
「ごめんね、いつもいつも」


走っては行けない。



無理をするのもダメ。



限界でも、辛くても君は我慢した。



咳をする仕草を見ていると、胸が苦しい。


「俺、医者になる。


そして、陽葵の喘息を治してやるよ」



俺は、言った。


「ありがとう、空」



そして、君はニコリ、と笑った。


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