いつかの空ーー 君と ーー
キキィーーーーー



グイッ、と腕を引かれて知らない男の人の腕の中にいた。



「あっ、ごめんなさい。」



目の前には、見るからに不良。



あ、やばい。なんか、怒ってるかも。


「気を付けろよ、どこ行くんだ」



どこってーーー答えなきゃダメかな?


ギロリ、と睨まれ縮こまる。


「k大学病院です。」



はあ、息詰まるわ。


怖い。


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