寝ても覚めてもキミが好き。

「…チッ…」


天本くんに千里の注意が向いている間に目元をゴシゴシ拭った。


「…用事あったの?さっさと行けば?」


千里の視線は冷ややかで。


「え…うん…。じゃあ、ね。千里…」


千里は何も言わず、天本くんを一瞥して去っていた。


やっぱり、私なんかには振り向いてもらえないんだって。

何度も、何度も思い知らされてしまう。


…ほら。
もう周りには可愛い女の子たちが集まってるもの…
< 30 / 53 >

この作品をシェア

pagetop