寝ても覚めてもキミが好き。

「んー…」


天本くんは、何かを考えるように視線を空中に彷徨わせた。


…何かな…


「千波さんがさ、学校に慣れないんだったらさぁ。
…僕と友達にならない?」


「ほえ!?」

突拍子もない提案に、変な声が漏れて、バッチリ天本くんと目と目が合ってしまった。


あ。目…合わせちゃった…


「ダメ?」


天本くんは、目を覗き込むように近づいてくる。
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