寝ても覚めてもキミが好き。
「ご、ごめん…なさい…」
やっぱり私は、馬鹿の一つ覚えみたいに同じ言葉しか出てこない。
千里はその言葉に、一つ舌を打って、
「あのさぁ!謝る以外にねぇの?
自分の意見とかさぁ…!!」
大きな溜息と共に、振り返った。
その瞬間、ほんのコンマ数秒。
目が合う。
目が合ったことが嬉しいはずなのに、
その瞳は、私を拒否するように光がない。
心臓がドクンと嫌な音を立てて、やはり私は下を向く。