寝ても覚めてもキミが好き。
怒鳴らないで。千里…
怒らないで…
嫌わないで。
嫌いにならないで…
ちゃんと言うよ。
言ったら千里は、こっち向いてくれる…?
「……せ、千里と…いきたい…の」
もうとっくに足は止まってる。
こんな小さな声届かないかもしれない。
ぎゅぎゅーっと肩紐をきつく握りしめる。
「…チッ…好きにしろ!」
それだけ言うと、千里は長い長い脚で私を置いていってしまう。
「ま、待って…!千里…!」
私の150cm弱の小さな身長では脚も短い。
小走りじゃないと追いつけない。