二回目の初恋~初恋の彼を思い出したら
「え?遥?まぁ、遥に彼女がいたのは衝撃的だったし、最近一緒にいられないのは寂しいけど、通坂くんがいるし、全然大丈夫!」
自分でも気づいていない正直な気持ちが口からこぼれた。
あぁ、やっぱ遥がいないと寂しいんだ、私。
何十年もほぼ毎日遊んだり、話したりしてたのに、昨日も今日も一言も話していない。
ーぎゅっ
通坂くんが私の手を優しく握った。
「俺がいるから、大丈夫だ。」
その手はあまりにもあったかくて、
「ありがとう。よしっ!とっとと宿題終わらせるぞー!」
私は宿題を再開した。