ものを贈るという習慣は世界共通のものですが、そこには往々にして気持ちがのるものであります。
贈り物には色々ありまして。
日本のバレンタイン、というのはひとつ独特な文化なのだと感じます。気持ちを伝えるのが苦手な日本人が、この日ばかりは、と気持ちを伝えることが出来る日。
でもそれは実はhappyだけとは限らない。
想い人に自分とは違う相手がいれば、それを思い知らされる日にもなり得るという…。冒頭の社長の言葉は、そこに起因していたのかなぁなどと考えつつ。
溶かして固めて、いつしか気持ちは出来上がる。チョコを溶かすのも、固めるのにも時間がかかるもので、この主人公はわりと慎重派でありながら強かさもある女性であることが伺えます。
この1ページにぎゅっと詰め込まれたものが、とても素敵なバレンタインの贈り物のように感じました。