冷たいあなたの秘めた愛【1/28完】
「プレゼントって?」
覚悟を決めるんだ。手のひらサイズの四角い箱を渡した。
「チョコ?」
「チョコ型の箱です。開けてみてください」
「このタイピン、もしかして手作り?」
「はい。せっかくなら形に残るものにしたくて」
デザインも先輩の好みに合わせた。
「先輩、ずっと好きでした。受け取ってください」
「……これ、お前がつけてくれないか?」
私が?震える手でタイピンをつけていたら。
「えっ」
ふんわりと抱きしめられた。
「ありがとう。大事に使う」
初めてみた先輩の熱のこもった瞳、甘い言葉。
「俺も、本当はお前のことが。直属の後輩になった時から」

キスがひとつふってくる。
先輩の内に秘めた愛に、触れることができた。

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