不埒な先生のいびつな溺愛
トントン拍子に話は進んでいった。

このときばかりは、編集長のもとで長年編集をやって来て心底よかったと感じた。

私は伏見さんの連絡先をその場でもらうことができ、編集長からも伏見さんに連絡を入れてくれた。

するとその日帰宅し、お風呂に入ったあとのちょうど良い時間に、伏見さんの方からメールがきた。

【秋原さん、こんばんは。伏見健斗です。木島さんから連絡先を教えていただいたので、さっそくご連絡させていただきました。お話したいと思っていたので嬉しいです】

ああなんて素敵なメールなんだろう。男性と仕事以外のメールをするのは久しぶりだ。

紳士で、礼儀正しくて、とても好意的だ。

ピンクの指先で、言葉に迷いながら文章をつくった。
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