不埒な先生のいびつな溺愛
私はトイレの扉に体がピッタリとつくほど近づいて、中にいる先生に話しかけた。
「先生、どうしたんですか。具合が悪いわけではないんですよね。何かありましたか?私には話せないことでしょうか」
木村くんは気を遣ってくれて、トイレの入り口の外まで戻っていき、中に入ろうとしている人に、別のフロアのトイレへ行くよう案内してくれた。
私は先生の個室の前から動かずにいたが、先生は何も言ってはくれない。
「・・・美和子」
「何ですか、先生」
「もう、俺の担当を辞めてくれ」
──え……?
「先生、どうしたんですか。具合が悪いわけではないんですよね。何かありましたか?私には話せないことでしょうか」
木村くんは気を遣ってくれて、トイレの入り口の外まで戻っていき、中に入ろうとしている人に、別のフロアのトイレへ行くよう案内してくれた。
私は先生の個室の前から動かずにいたが、先生は何も言ってはくれない。
「・・・美和子」
「何ですか、先生」
「もう、俺の担当を辞めてくれ」
──え……?