チョコレートに、さよならを添えて…

ガバッ!と勢いよく頭を下げた。

「不安な思いをさせていて、めい、ごめん!」

仁の予想外の言葉に、今度は勢いよく頭を上げた。

「えっ!?」

頭を上げた仁の頬に、わずかに赤みが差す。

「甘い物嫌いを否定しなかったのは、めいが作ってくれるチョコだけでいいから。俺の言動を見れば、めいなら全てを察してくれる。そう思って、一番大切な事を伝えていなかった」

仁に視線を囚われたまま、コクリと唾を飲んだ。

「初めて出会った小学一年の時から、ずっと芽衣子さんが大好きでした。これからも、ずっと俺の傍にいてください」

真っ直ぐな言葉に瞳を潤ませながら、座っている仁の胸に飛び込んだ。

「はい!」



END

< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:45

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

キスの意味

総文字数/173,387

恋愛(オフィスラブ)427ページ

表紙を見る
呼吸(いき)するように愛してる

総文字数/206,484

恋愛(純愛)279ページ

表紙を見る
結婚記念日

総文字数/3,320

恋愛(その他)8ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop