まだ…

彼に抱きついたまま、「またね!身体に気をつけてね。」と伝えて彼から離れる。


これが、いつもの別れ際の挨拶だ。

そうすると「彩希も、身体に気をつけるんやで!」と言って頬にキスをしてホテルの部屋の扉で別れる。




また、いつ会えるかわからないけど…



寂しくないと言ったら、嘘になる。

だけど、お互いに帰る家があるんだ。


日常に戻らなければいけない。



まだ朝焼けくらいの時刻に電車に乗って、家路につく。


彼と逢うときは、ほとんど泊まりだ。


そう言っても、日付か替わる頃に逢って、日が昇ったら別れるんだから、一緒に寝てるだけとも言える(笑)

実際、私としては、一緒に眠るだけでもよいんだけど、そうなったことは、ない。

彼に触れられると、気持ちよすぎて、すぐに敏感に応えてしまう私の身体と、そのときの声が彼が好きだと、それに大きめな胸が大好きな彼だから、一緒にいるとまず始めに胸を触ってくる。


それだけで、私の身体は、トロトロになってしまう。

いつもうれしそうに「もう、こんなに濡れてるやん」と言われてしまう。

恥ずかしいんだけど、気持ちよすぎて、感じてしまうのだ。

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