きみが虹を描いてくれた青空の下で

「ちょっと、黙って聞いてたら何?八起くんとか別に何とも思ってないし!わざわざそんなこと言いに来なくていいよ、私あしたで退院だし!もう会うこともないよ!」


「あっそ。ならいいよ。さよなら」


「さよならっ!」


私が言い終わらないうちに八重ちゃんは廊下のほうを向いて歩きだしてた。

八重ちゃんがいなくなった後、向かいのおばさんに謝ったけど、なんだか納得いかなかった。
確かに私も大きな声を出したけど、ふっかけてきたのは向こうだし、勘違いもいいとこな言いがかりの被害者なのに、って思ってイライラモヤモヤ。
マジでなんなの!


ホント頭ったまくる!
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