きみが虹を描いてくれた青空の下で


弱いよね、私。


ハシゴかけられた途端、尻込みしてるなんてさ。


自分でも本当はわかってるんだ。


通うの遠いから、とか、
学費高いから、とか、
理由つけて跳ねのけてきたけど、
途中からは単に、勉強わからなかったらどうしよう、ってだけ。


人より遅れた分、早いペースで単位とってかなきゃなんないプレッシャーから逃げてるだけなんだよね。



だけどそれも、逃げれば逃げるほど期間が短くなるわけで、それもわかってはいるんだよ。

だからこれは残り1年の今がラストチャンスなんじゃないかって、リアルに思うんだ。



どうしよう。



でも。




でも。




もう毎日、こうやって同じこと考えての繰り返し。


だから、八重ちゃんや八起くんのことは、結構どうでもよくなってた。

< 47 / 120 >

この作品をシェア

pagetop