あなたと。
あと少しで重なった影の正体がなんなのかわかる…。
そう思った時、その影の片方が「ドサッ」という音と共になにかが倒れる気配がした。
慌てて視線を足元から影へと向けた。

月が時折雲と重なり視界を妨げる。
かすかに光が灯された時、倒れた影の正体が見て取れた。
倒れていたのは女性だった。なんだか顔色が良くないように感じる。

< 2 / 4 >

この作品をシェア

pagetop