好きじゃ悪いか?
「あ、待って今行くから。さき、季菜じゃあね〜!」
「「バイバイ〜!」」
「はぁ私も帰ーろ。」
席に陸希の姿はない。
遅かったから陸希先に帰ったかな。
私もさっさと帰ろう…なんか今日は疲れた
荷物を持って急いで外に出ようとした時
ドンッ
勢い余って尻餅してしまった。
「いっ「どこみてんだよ。あぶねーだろ。」
「ごめんな…って陸希!?帰ってなかったの?」
「お前待ってたんだよ。早く帰るぞ」
陸希は待つということが嫌いだから…てっきり帰ったかと思ってた…
「あ、ありがとう!」
そっぽ向いてしまう陸希。
なんか悪いこと言ったのかな…?
「どうしたの?」
「あ?いや別に早く帰るぞ」
「あ、うん!」
二人でいつもの道を歩いていたとき
ふとこんな考えがよぎった。
他に帰りたい人とかいないのかな…?
いつも二人で帰るけど
他に帰りたい人とかいないのかな…?
ましてや好きな人とかいたらその人と帰りたいだろうに…!!!
「り、陸希?」
「ん?」
「陸希好きな子とかいないの?」
「あ、え!?」
とても動揺してるけど…いるのかな?
なんかモヤモヤする…
「あ!変なこと聞いてごめん!」
いても教えてはくれないか…
「いるけど」
「ええ!いるんだ…」
「いちゃ悪いかよ。」
「そんなこと全然ないよ!」
彼女ができたら…もう隣に入れないのかな…
「何変な顔してんだよ」
「あ、いや…
彼女出来たら隣にはいられないのかなっておもって」
「は?誰もそんなこと言ってねぇーよ」
「でも彼女できたらその子のいるところだから!!!!」
彼氏いたことないけど…隣には彼女でしょ!
「お前は俺のとなりにいればいいの」