きらりん☆私たちが魔法使い!
息をきらす真保をただ眺めるしかできなかった



「…ごめんね皆」


苦笑いだったが以前の雰囲気の真保に戻っていた



「あ、大丈夫だよ!
それより、今日はどうしたの?」



あのね、と切り出した



「お願い!未来を変えて欲しいの!!」




予想外の言葉に私たちは言葉を失った




すると続けて言った



「魔法なんてもう、耐えられない!」




「あの世界のものたちは全てまがい物…

誰一人として人間はいないわ!」



え…?



人間はいない?


どういうことかさっぱりわからない



「全て機械の世界…

もちろん私も…

でも私は人の心を持っている。」



キカイ?


こんなにも人間のようなモノが?


「母が私に人の心を隠し持たせてくれたの。

母は…魔法の世界になるのを止めようとした

でも…でも……」



ヒトノココロ?


もう、なにがなんだか分からないよ


「でもね…そのせいで母は殺された。

『いつか人に出会った時、この世界を消して。人が自由に生きられる世界にして』

と母に言われたの。」




「私はあの世界を消す…。だから…


一緒に戦ってほしいの!!


未来を変えて欲しいの!!」




一気に私たちは未来の真実を知らされた



「戦うっていっても…」


一人が声をだした

すると



「たしかに…そんな凄い力があるわけでもないし…」


「何すればいいかわかんない…」



「なにがあるかわからないなんて怖い…」



口々に皆が声を出す


「みんなぁ……」


真保が泣きそうな声で答えた
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