わたしのキャラメル王子様
そんな私の不安とは裏腹に、病室のドアが開いて悠君が帰って来た。
「いやぁど~しよう、俺しあわせぶとっちゃった!」
聞き慣れた明るい声に安心したけど、ちょっと腹も立った。なんでご機嫌なのよ?って。
そんな私の気持ちなんか知らないで、悠君はいつもと同じ顔で笑ってみせた。
「ねぇ沙羅聞いて?今体重計ったら、なんと1.5キロ太ってた!」
「ちょっと待って悠君。第一声がそれ?すごく心配したんだよ!」
「悠介叱られてやんの!なんかウケる」
「はっ!そっか。沙羅ごめん!」
相変わらずのマイペースだなぁ、ほんとに。
調子狂うよ。
顔色がよかったからいつもの調子で強く出ることができたんだけど、自分の置かれてる状況がちっともわかってない。
「なぁ、太って喜んでるってことはおまえ太マッチョ志望なんだ?体でかくしてから絞るつもりだろ?」
大沢さんがあみあみする手を止めずに聞いてきた。
「それなんの話してんの?俺が目指してんのは太マッチョっていうより、太っ!だよ。ねぇ沙羅」
「……なんで私に確認?」
「なるほど。沙羅ちゃんに好かれたいがために悠介はそんな無理を……健気すぎる……」
大沢さんは大袈裟に目頭をつまんでみせた。
「いやいや私、そんなこと一言も言った覚えないです!」
「えーっ、そーだっけ?」
私が太めが好きって誤解、まったく解けてなかった!
「いやぁど~しよう、俺しあわせぶとっちゃった!」
聞き慣れた明るい声に安心したけど、ちょっと腹も立った。なんでご機嫌なのよ?って。
そんな私の気持ちなんか知らないで、悠君はいつもと同じ顔で笑ってみせた。
「ねぇ沙羅聞いて?今体重計ったら、なんと1.5キロ太ってた!」
「ちょっと待って悠君。第一声がそれ?すごく心配したんだよ!」
「悠介叱られてやんの!なんかウケる」
「はっ!そっか。沙羅ごめん!」
相変わらずのマイペースだなぁ、ほんとに。
調子狂うよ。
顔色がよかったからいつもの調子で強く出ることができたんだけど、自分の置かれてる状況がちっともわかってない。
「なぁ、太って喜んでるってことはおまえ太マッチョ志望なんだ?体でかくしてから絞るつもりだろ?」
大沢さんがあみあみする手を止めずに聞いてきた。
「それなんの話してんの?俺が目指してんのは太マッチョっていうより、太っ!だよ。ねぇ沙羅」
「……なんで私に確認?」
「なるほど。沙羅ちゃんに好かれたいがために悠介はそんな無理を……健気すぎる……」
大沢さんは大袈裟に目頭をつまんでみせた。
「いやいや私、そんなこと一言も言った覚えないです!」
「えーっ、そーだっけ?」
私が太めが好きって誤解、まったく解けてなかった!