わたしのキャラメル王子様
「教えてあげる。悠介が倒れたのはズバリ、君のせい」



「はい?」



「だから、沙羅ちゃんのせいなんだってば」



「それやばいね、もう私いろいろ予想できちゃってキュンキュンしてる!」



私だけが頭のなか、はてなマークだらけ。二人だけで会話が成立しちゃってて、まったくついていけてない。



「生き地獄だったらしいよ」



「あのぅ、なんの話かぜんぜんわからないんだけど……」



「一緒に寝てたでしょ」



「あれが?えっ、寝てたのが寝不足の原因なんてあるの?」



大沢さんは美味しそうにコーヒーを飲んで、一息ついた。



「女の子にとってはその程度でも男にはそうじゃないってこと。それ聞いて俺はけっこう笑っちゃったけどね」



「うそ……あれって寝たふりだったの?」



そこそこのショック!
あんなに気持ち良さそうにすやすや寝息を立ててたのに。寝心地よくって、私悠君のこと途中からは抱き枕代わりにしてたよ?



「やっぱりそっかー。その話沙羅から聞いたときすごく羨ましかったもんな。大事にされてるなって思って」



「……確かに、京ちゃんとそんな話したね」



いろいろと思い出してしまった。

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