わたしのキャラメル王子様
キレイな横顔。
無邪気な鼻唄。
吸い込まれて、いつも目線を外せなくなるの。
だから、うかつに顔を上げられなくて。
いつもの悠君ならその視線にすぐに気付いて「どーしたの?」って聞いてくる。
だけど、どうして今日はそれに気づいてくれないの?
わざとなの?
そんなふうに放ったらかされたら、悠君の横顔に吸い込まれたまま心がどこにも行けなくなるじゃん。
さっきよりずっと
好きになってしまうじゃん。
人の気も知らないでさ。
止まらないご機嫌な鼻唄。
「ねーねー沙羅聞いて?俺、口笛吹けるようになったんだ」
唇を尖らせて
すーひゅーすーひゆゅー、って。
「口笛じゃなくて呼吸困難だね」
やっぱり素直になれない私は可愛くない台詞で自分の気持ちを誤魔化すばかり。
無邪気な鼻唄。
吸い込まれて、いつも目線を外せなくなるの。
だから、うかつに顔を上げられなくて。
いつもの悠君ならその視線にすぐに気付いて「どーしたの?」って聞いてくる。
だけど、どうして今日はそれに気づいてくれないの?
わざとなの?
そんなふうに放ったらかされたら、悠君の横顔に吸い込まれたまま心がどこにも行けなくなるじゃん。
さっきよりずっと
好きになってしまうじゃん。
人の気も知らないでさ。
止まらないご機嫌な鼻唄。
「ねーねー沙羅聞いて?俺、口笛吹けるようになったんだ」
唇を尖らせて
すーひゅーすーひゆゅー、って。
「口笛じゃなくて呼吸困難だね」
やっぱり素直になれない私は可愛くない台詞で自分の気持ちを誤魔化すばかり。