わたしのキャラメル王子様
「呼吸困難?確かに苦しいや」
ケラケラと笑ってるけど、苦しいのは私の方だよ。
もういっそ、このまま悠君が遠くへ行っちゃえばいい。
なんて。
月明かりの下で、悠君のすぐそばで
心にもないことを思ってしまった。
・
・
・
「というわけで、しばらくママは家を開けますので」
「なになに、どーいうこと?」
それは私達が帰宅して
3人で食卓を囲んでいるときのことだった。
「おかわり!」
「だから、パパがあっちでギックリ腰やっちゃって、身の回りのことが大変なんだって」
「おかわりっ!」
「だからってさ、私のこと置いてっちゃうの?」
「あんた意外としっかり者じゃない」
「だからってさー」
「……自分でやるからいいですっ!」
今は悠君のおかわりどころじゃない!
ケラケラと笑ってるけど、苦しいのは私の方だよ。
もういっそ、このまま悠君が遠くへ行っちゃえばいい。
なんて。
月明かりの下で、悠君のすぐそばで
心にもないことを思ってしまった。
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「というわけで、しばらくママは家を開けますので」
「なになに、どーいうこと?」
それは私達が帰宅して
3人で食卓を囲んでいるときのことだった。
「おかわり!」
「だから、パパがあっちでギックリ腰やっちゃって、身の回りのことが大変なんだって」
「おかわりっ!」
「だからってさ、私のこと置いてっちゃうの?」
「あんた意外としっかり者じゃない」
「だからってさー」
「……自分でやるからいいですっ!」
今は悠君のおかわりどころじゃない!