わたしのキャラメル王子様
悠君の話によると
O型はすべての血液型の人に輸血してあげられるけど、同じO型からしかもらえないらしい。
知らなかった。
O型ってめちゃくちゃ損してるじゃん。
「沙羅に俺の全部をあげる」
「あの……その言い方誤解を招くよ?目閉じてんのはなんで?」
「わかんないの?キス待ってんの」
「しません」
「あっそ!」
ふて腐れて生地を丸めたりねじったりし始めた。
「でもさー、なんかあったらもってけよ?」
「んー、なにを?」
機嫌を損ねたのか目も合わせてくれないから、私もシンクの方を向いて晩御飯の支度を始めることにした。
「沙羅になんかあったら一滴残らず俺の血あげるから、持っていけって言ってんの」
「なにそれ。そういうの悠君死んじゃうみたいでなんかやだ」
いつもの冗談なのに、ママがいなくなって気が張っているせいか、急に弱気になってしまった。
O型はすべての血液型の人に輸血してあげられるけど、同じO型からしかもらえないらしい。
知らなかった。
O型ってめちゃくちゃ損してるじゃん。
「沙羅に俺の全部をあげる」
「あの……その言い方誤解を招くよ?目閉じてんのはなんで?」
「わかんないの?キス待ってんの」
「しません」
「あっそ!」
ふて腐れて生地を丸めたりねじったりし始めた。
「でもさー、なんかあったらもってけよ?」
「んー、なにを?」
機嫌を損ねたのか目も合わせてくれないから、私もシンクの方を向いて晩御飯の支度を始めることにした。
「沙羅になんかあったら一滴残らず俺の血あげるから、持っていけって言ってんの」
「なにそれ。そういうの悠君死んじゃうみたいでなんかやだ」
いつもの冗談なのに、ママがいなくなって気が張っているせいか、急に弱気になってしまった。