わたしのキャラメル王子様
でも。晩御飯どうしよう。
悠君は何食べたいかな?



今まで通り、一緒にご飯食べるくらいは許されるよね?ふたりで帰りにスーパーに寄っちゃうかな。
それはダメかな。
考えただけでドキドキするな。



それに明日は土曜、週末悠君は予定あるのかな?
今夜は一緒にいられるのかな?




そんなことを考えてるとワクワクしてしまって
あんなに不調だったはずなのに、
サービスエースがんがん取っちゃった!



京ちゃんのボレーもそりゃあ、決まる決まる。



「昨日寝てない人とは思えないや」



「ほんと、丈夫な自分が嫌になる」



フィアンセがいるってわかったおかげで、ちょっとふっきれたところもあるのかも。
いやぁ、いい汗かいた。



みんなで片付けを始めてからは、体育館のほうが気になって気になって仕方なかった。
バスケ部もそろそろ終わりそうな気配がしてる。



体育館ばかりが気になって注意散漫だったからか、活動記録帳を教室に忘れてきてることに気がついた。
さっさと取りに行かなきゃ。



「ごめん、ちょっと抜けるけどすぐ戻るから」



「大丈夫でーす。あとやっときます」



しっかり者の後輩に気を使わせてしまったから、急いで教室へ向かった。

< 43 / 156 >

この作品をシェア

pagetop