わたしのキャラメル王子様
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「……鮮やかに思い出したよ、京ちゃん」
あの時は顔が赤くなるどころか恥ずかしさのあまり顔面蒼白だったと思うんだけど。
「ほらね、めちゃめちゃ愛されてることちょっとは自覚した?」
「からかってるだけなんだよあれは!」
そう、あんなのはまだ序の口かもしれない。
「何言ってんの、あんな直球の愛情表現受けといて。昨日の休み時間もよかったよね〜。みんなきゅんきゅんだったんだよ!」
京ちゃんは教室の窓から晴れ渡る空をうっとり眺め出す始末。
「昨日?休み時間?」
「なんで忘れてんのよ!」
最近怒濤の訪問ラッシュだったから、いちいち覚えてないよ。
昨日か。昨日は確か。
……あ、あれか。