わたしのキャラメル王子様
「整形で身長って低くなるの?整形じゃなく形成?日本語ってむっず!」



顎に手を当てて、真剣にアホなことを考えてる顔が美形すぎていやになる。うん、たまには無視してみよう。



「部活辞めるか……そしたら筋肉落ちるでしょ。10キロくらい増量したらぽよぽよになれるかな?どーしたら沙羅の理想に近づけるんだろ?」



「ちょっと待ってよ、ミニサイズのぽっちゃりが好きっていつ誰が言った?」



部屋を出て階段を降りると、悠君もあわてて付いてきた。



「こら、迎えに来てやったのに置いてくな!そうやっていつも俺をないがしろにする!」



リビングに下りると、今度はキッチンからママのうんざり顔が覗いた。



「あんたやっと起きたの?」



「ちゃんと起きて支度してましたぁ」



「いつも迎えに来させてばっかりで悠君に悪いでしょう?たまには悠君起こしに行きなさい!」



ママの発言に悠君の表情が輝く。



「わぁ、それすごくいい!」



「ごめんそれは無理」



即答したら悠君はすねてしまった。
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