私が恋をしたのは小説家でした
中学3年生になって思った事は、他にもある

私はいつも窓際の席で小説を読んでいるんだが

ちょうど斜め前の席

背丈は高く、野球部の主将をしている

まぁ、もてるといったらもてるんではないだろうか

その様な、男を無意識に目で追うようになっていた

名前は友樹という

まぁ、なんとなく

その男の行動がへんてこりんだったんだろう

だから、少し目で追ってしまうのである

なんだか恥ずかしく思い

そう思い込むことにした

しかし、それを理解したのは

意外と早くであった

世の中ではこのようなことを

初恋っていうのである

まぁ、知らなかった、しょうがないだろう

てへぺろとするにも

私はそのような柄でもないので

少しうつむいて

やってしまったと心で呟くぐらいにしておいた
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