シンデレラは脅迫されて靴を履く
「副社長!?」
「いいから、来なさい!」
グイグイと私の腕を引きながら副社長室に向かう。
バタン!!ガチャ!!
?!鍵!!
「副社っ…んっ!!」
引き寄せられ唇への違和感。
突然のキス。
「んっ、あっ…」
舌が唇を割って入ってくる。
「あ…ん……副しゃ…んっ!」
「ん、はっ…深桜…!」
どんどん深くなるキス。
腰と頭を引き寄せ、離さないとばかりにギリギリと力を込められる。
チュっと音を立てて離れた時には息が上がり腰が砕けていた。
「どこにも行かせない。また俺の前から消えるなんて許さない」
「副しゃ…っ」
「深桜、俺の子を孕ませてやる」
「やっ!雅爾さん?!やめて!」
「深桜!」
そのまま怒りを露にした雅爾さんに抱かれた。
あの時のように…
抱き上げられ、ソファーに下ろされる。
「はぁ、はぁ、副社長…?」
「すまない…深桜が辞めてしまうのかと思って…」
雅爾さんがソファーの下に膝をつき、私の頭を撫でながらうなだれる。
辞める?
誰が?
「無理やり秘書にしたから…」
ああ、やっぱり無理やりだったのね…