シンデレラは脅迫されて靴を履く
「九条さん!室長から内線です!」
賑やかなランチを終え、穏やかな時間をぶち破ったのは内線だった。
「代わりました、九条です」
『九条君、今から社長室に』
「え?」
社長室?今度は何よ、あの兄弟は…
『社長の予定が詰まっていますので、急いでくださいね。では。』
電話を切られ途方にくれる。
「はぁ…上にいってきます」
「あらまぁ、気を付けてね?」
「?はい…」
如月さんはニコニコしながら送り出してくれた。
それにしても、気を付ける?何に?