16の、ハネ。




あの後、逃げるようにして陽人に背を向けて帰った私は、罪悪感でいっぱいになっていた。

今日の朝は、こんなことになるなんて、思ってもなかった。


みんなの応援、頑張るって決めてたのに……。



甘い。甘かった。


私の過去……『氷川音羽』に少し触れられただけで、こんなにも壊れてしまう。

弱くて、小さい。


私の核心。





< 86 / 101 >

この作品をシェア

pagetop