小悪魔カレシの甘い罰



「マジ? 長浜?」 


 驚くもの悔しがるもの、同期たちは反応様々にどよめいた。


「美桜、すごいじゃん!」

 1人茫然とする美桜の肩を志保が抱く。

「え…う、うん」


 何が起きたか把握できず美桜は、かくんと首を垂れる。


 司が自分を選んだ?

 あの司とチームを組む?


 とうてい無いと思っていたことが現実となり、美桜はただパニックになっていた。


 周りのどよめきも奔流となってオフィス内を駆け巡る。


 全く頭の整理が出来ていない。


 そんな美桜を見て、司は含み笑みを浮かべた。

 その顔は、新しい玩具を見つめた子供のようだった。

 そして同時に挑戦的な雰囲気を持っている。


 初期の自分と似ていると伊崎に言われたことで、僅かに火がついたのだろうか。




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