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「おぉ。オサム、飲み物の土産は?」
「はぁ?土産なんてねーし」
寛貴の言葉に何故か不機嫌にもとられる感じでやって来たオサムは俺の目の前に腰を下ろした。
「なんだよ、お前」
「お前、学校来んの?」
「あぁ」
「あれ?お前そう言えばいつから?」
不意に思ったのか寛貴は俺に尋ねる。
「明々後日。で、どした?」
「相変わらず学校中、お前の話ばっかだわ」
「そりゃあ、お前。え、なに?何度も殴ってガラス割って引きずり回して血まみれだろ?」
寛貴がクスクス笑いながら言葉を吐き出した。
「いや、お前それ盛り過ぎだから。一回しか殴ってねーし。血まみれも俺の手だって」
「あぁ、そうだっけ」
「それに3年の階もすげぇみてーよ。まぁでも3年は晴馬先輩の力で治まってっけど」
「へー…すげぇな、やっぱあの人」
寛貴は何故か晴馬先輩に興味を持つ。
まぁ、それくらい名が知られた人だから周りはあの人に憧れを持つ。
「でも俺らの学年はそうにもいかねーわ。馬鹿ばっかだから修二と治めても治まんねーもんな。もう疲れたからお前で何とかしろよ」
相当疲れてんのか、オサムは深いため息を吐きだした。