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「んー…それは分かんねぇけど」
「ふーん…あ、そう言えば透哉と芹奈先輩ってどー言う関係なんですか?それに晴馬先輩も。噂になってますよね?」
「ん、俺?俺はただ芹奈とは腐れ縁だから何もねーよ。透哉は知らねーけど」
「芹奈先輩と付き合ってないんですか?」
「ないない。ありえねぇから。でも透哉は知らねーけど」
何度も俺の名前を強調してくる晴馬先輩に「俺の名前だすなって」釘をさす。
「だってマジ知らねーし。俺の耳にも入るくらい噂になってたけど」
「ですよね!!怪しいですよね!!」
「もう、イチカお前、ダチんとこ行けよ。探してんじゃねーの?」
つい思わずイチカにため息交じりに言葉を吐き捨てた。
もうほんとコイツの質問詰めには疲れる。
そんなイチカに対して機嫌よく話してる晴馬先輩の事をある意味すげぇと思ってしまった。
「ほ、ほら!!だから透哉は冷たいんだよ!!」もっとこう晴馬先輩みたいに――…」
「ちょっとイチカ何してんのよ。探したじゃん」
イチカの暴走する会話を遮ったのは友達だった。
そのお陰で思わず安堵なため息が出てしまう。
「ほら。やっぱお前の事探してんじゃん」
友達に視線を向けるイチカと同じく俺も視線を向ける。
そしてイチカはため息を吐き捨てた。