最恐ドクターの手懐けかた
「漢マン、ようやく漢ラーメンがヤバイってことに気付いたんですね」
「そうそう。
ヤバイって言えば、最近エンディーも漢ラーメン食べてないよね」
いつの間にか現れた中井先生が、またまた余計な言葉を吐いた。
「そうなんですね!
私も遠藤先生、最近臭くないなぁって思っていました」
優奈ちゃんはにこやかに毒を吐く。
それにしても、みんなは遠藤先生が臭いということに気付いていたんだ。
あんな状況になるまで気付かなかった私の鼻は、いかれているのだろうか。
あんな状況……それを思い出すと、顔が熱くなった。
鼓動だって速くなった。