最恐ドクターの手懐けかた
静かなナースステーションに、ふざけた漢マンの曲が流れていた。
もはや聞き慣れたその曲だが、毎日新たな発見がある。
あー、遠藤先生ってこんな歌声なんだとか、痩せてるなとか。
挙句の果てに、この指でギターを弾くように……とか考えてしまって、慌てて首を振った。
いけないいけない、遠藤先生とは仲直りしたものの、付き合っている訳ではない。
それに……好きだけど、そんな関係に……など、想像も出来ないのだ。
変なことを考えてしまったのは、真夜中のせいだろうか。